ドール用語集

用 語 解 説
ガゼット・ジョイント 革製の人形の関節部分に立体感と動きを与える為、マチ(Gusset)を付けた部分。
グーグリィー・アイ ドイツ製のキャラクター・ドールに用いられたユーモアのある目の表情で、丸く見開いた目が横を見ているものをいう。例:ケスナー165、ケスナー221、K&R131など。
クラヴァット 17世紀から19世紀にかけて主に男子用に用いられた首に付ける飾りの一種。今日のネクタイの祖。レースやシルク、モスリンなど柔らかい布を首に巻いたり垂らしたりした。
クリノリン スカートを極端に広げるために用いられた19世紀中期の下着。金属製のフープ(輪)を用いた鳥かご状の形をした一種の腰枠。ウェスト部分を紐やベルトで固定した。大きく膨らんだスカートのドレスをクリノリン・スタイルという。
ゲズランド・ボディ フランスの人形メーカー「ゲズランド」社が作ったボディ。内側に金属製の骨組みがあり、まわりに綿を巻きつけ、その上をストッキネットで覆った体。手足はビスク製、または木製やコンポジッション製もある。
コンポジッション おがくず、石灰、紙などを膠で練ったもの。パピエ・マーシェ製もコンポジッション製という。
ジゴ袖 羊の足の形をした袖のこと。肘から上が大きく膨らみ、下がタイトになっている。19世紀では1830年代と1890年代と2回流行したが、元々は中世で流行したスタイル。
ショルダー・プレイト 頭とは別に型取りされた肩から胸の部分。
ショルダー・ヘッド 頭と肩(胸)の部分が一続きになっているもの。19世紀の中頃まではこのタイプのものが多い
スウィブル・ネック・ジョイント ソケット式のヘッドとショルダーの接合方法で、上下・左右自由に動かすことの出来る首のこと。ソケット・ネック・ジョイントともいう。
スリーピング・アイ 重りを利用し、閉じることを可能にした目のこと。19世紀後期までに作られた人形の目は固定されているのに対し、後に作られたドイツ製のものに多く使われた。スタイナーにおいてはレバーを動かして目を開閉させるもの(リーバー・アイ)もある。
テノン・ジョイント 体の関節部分の接合方法。一方にほぞを作り、他方へ差し込んで釘でとめる方法。ペッグ・ジョイントともいう。
バッスル 19世紀後半に流行した、スカートのヒップ・ラインを誇張する為に使われた腰当て。鯨の髭や籐、ワイヤーなどを芯に使い、布で張り、ウェスト部分に紐やベルトで固定した。腰の部分を膨らませたスタイルをバッスル・スタイルという。
パピエ・マーシェ 張り子のこと。紙を何層にも張り合わせたもの、あるいは紙を水で溶かし、糊や樹脂を入れて作った素材。19世紀前半、人形のヘッドを作る素材として、また19世紀後半オートマタの胴体や、またスタイナーのボディの素材として使われた。
フランジ・ジョイント 二つの表面を合わせて内部を紐や金具で止める接合法。首の接合法として使われる時には、表面にずれない様に凸凹が付けられていて、首が一回転しない工夫になっている。体の接合法で使われる場合は表面に凸凹はなく、一回転する。
プリンセス・スタイル・ドレス ウェストに切り替えのないワンピース・ドレス。1860年初めにイギリス皇太子妃となったプリンセス・アレキサンドラが好んで着用したことに因む。1878年から1880年頃、最も流行した。
ぺプラム・オーバー・スカート アンダー・スカートの上に重なったスカート状の上衣の裾のこと。
ボール・ジョイント 関節部分に木製のボールを使った接合方法。
ポロネーズ・スタイル ポーランドの民族衣装風ドレスでオーバー・スカートの後ろ2ヶ所を紐で吊り上げ、下のスカートを見せて着た。18世紀後半と19世紀後半に流行した。
モッチマン・タイプ 1855年、パリ博に出展させた市松人形がきっかけとなり、ドイツのゾンネベルグのモッチマンが作り始めた。 ヘッド、肩、腰、膝から下と手そして肘から下と足の部分がコンポジッションやパピエ・マーシェにワックスをかけた素材やチャイナで作られ、胴体、二の腕、大腿部の部分は布製の素材で作った。 後で作られたスタイナーの人形ではビスクと布、もしくはビスクとキッド革を素材として使っている。小さな目、短い首、ずんぐりした体の形は日本の子供を思わせるものでこの時期から人形の姿は大人のプロポーションのものだけではなく、子供の体型のものも作られるようになった。
モワレ 杢目模様や水模様を表わした織物。
レセプション・ドレス 歓迎会などの席で着用されるドレスで、19世紀後半ではスカートのトレーンが長いのが特徴。
用語解説 藤田真理子